タロットカードの杜

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【タロット大全】その歴史や絵柄の変遷・引用が山ほど載っててむちゃくちゃ面白い

time 2017/01/15

【タロット大全】その歴史や絵柄の変遷・引用が山ほど載っててむちゃくちゃ面白い
いろいろなタロット関連書籍の内容をざっとではありますが紹介しています。

タロット大全 -歴史から図像まで 著者:伊泉龍一

タロット大全―歴史から図像まで


著者の伊泉龍一氏はタロット・占星術・数秘術・ルーンなどさまざまな占いを紹介している人物で、多くの著書・訳本を出していることでも知られます。この「タロット大全」も実に580Pを超える大著です。タイトル通り、歴史と図像についてタロット文化の歴史が浅い日本人がこんなにも膨大な資料を集めたことに驚いてしまいます。

中は3部構成になっていて、各部がさらに2~3章に分けられており、それぞれの章に小項目がどっさり!という感じです。

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【第1部 タロットの現在形】

 第1章 タロットとは何なのか
 第2章 小アルカナのシンボリズム
 第3章 大アルカナという鏡

第1部は3章で構成されています。第1部の中にほんの数ページを割いてタロット占いの方法と大アルカナのみの簡単な意味が述べられています。この方の占い方ではシグニフィケーター(象徴カード)をまず選ぶようですね。ただ、リーディングのサンプルはありませんから、即席でカードを読むための参考書としてはあまり役に立たないかな。

タロットの意味づけは歴史と共にいくぶん変化してきていますが、そのあたりのこともかつてはこんな意味づけだったということが書かれていて興味深いです。

この本は占うための本ではなくてタロットをテーマにした研究書なので、これを読んでタロット占いに興味がわいた方は書店でタロット占いの本を買って読んでくれと書かれています(笑)

【第2部 タロットの歴史】

 第1章 タロット占いの歴史
 第2章 オカルト・タロットの歴史
第3章 タロットの歴史

第2部は2章で構成されています。もっぱら歴史資料の中でタロット占いに関係する部分のあるものが紹介されています。

第1章の中にカサノヴァと13人の愛人の話がちらっと出てきて面白かったです。カサノヴァはその女性遍歴で有名になったイタリア人ですが、タロットのデッキに「カサノヴァタロット」という公序良俗違反系のデッキがあります。

なんでカサノヴァがタロットになるんだろうかと不思議に思っていたのが腑に落ちました。(他のカードはどれもこれもこんなもんじゃない不道徳さです)

第2章はパリ、ロンドン、ロサンジェルスの3つにわけてタロットとオカルトの関わりが200ページ近くを割いて述べられています。

タロットについて調べていくと、必ず秘密結社のゴールデン・ドーンにぶち当たるわけですが、第2章ではそこらへんについて書かれています。メイザースとアレイスター・クロウリーの関係とか、ゴールデン・ドーンとの関わりなんかが書かれていました。タロット占いに関わっているとその魔術的な側面に興味が向きます。第2章はその部分をつきつめていくためのとっかかりになると思います。

第3章はタロットカードそのものの歴史についてでカードに描かれている図像の考察です。

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【第3部 タロットの図像学】

 第1章 タロットの図像解釈における若干の方法論について
 第2章 カードの絵の謎を解く

第3部はビスコンティ・スフォルッツァ版を中心にいろんな古いカードを引用しながらなんでこの絵が描かれているのか?を考察しています。心理学者のユングがタロットに興味を持っていたことは著作などからよく知られていますが、そのことについても記載があります。

第2章は大アルカナの絵柄を一枚ずつこと細かに検証しています。伝統的なタロットの大アルカナはほぼ共通する絵柄になっていますが、女教皇は実在しない人物だった?とか、タロットの悪魔は怖くない?など、その絵柄がどこから来たのかを探る章です。

タロットの歴史書としても読み応えのある本ですが、初めてタロットカードを買ってきて「さぁ 勉強してタロット占いが出来るようになるぞ!」という方がいきなり手に取ると後悔するでしょうね。

ある程度自分なりのリーディングができる方であれば、リーディングに深みが増すエッセンスが詰まった一冊として傍に置きたい一冊でしょう。
タロット大全 歴史から図像まで

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